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確定申告を忘れるとどうなるか?実際に忘れてみた話。

3月が終わりかけ、いろいろな年度末ということで仕事が忙しい人がほとんどかと。自営業者の方は3月15日が前年度確定申告の締め切り日と意識されていると思うが、もし確定申告を忘れて申告しなかったらどうなるか?という話を。もちろん実体験!(本来は自慢できる事じゃないのだが)

ちなみにこの話は4年前でちょっと古い話で、細かい税法上の規定については他のサイトなり税務署なり税理士会計士なりに聞いて欲しい。以下は私の個人的な見解です。

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申告を忘れるまでの過程

私が自営業者として登録したのが2006年。それから今年で9回目の申告がやってきた。(昨年途中からまた給与所得なので一旦申告自体は最後になる)自営業者になって、今までの給与所得から事業所得になり、経費も自分の所得から出すことになる。給与所得の会社員は、「経費になるっていいよね。みんな経費に付けちゃえばいいんでしょ?」と勘違いしている方がほぼ100%なのだが、そうではない。会社員の経費のイメージは自分の財布から出すけど最後は全額戻ってくるということだろうが、返ってくるのは全額ではなくその経費(費用)にかかった税金だけである。会社員の場合は会社として考えると同じなのだが、会社員個人としてはその行為を1社員が行っただけ…なんだか説明が難しいので割愛。

最終的に1月から12月までの所得から源泉徴収やら社会保険料やら費用を差し引いて、還付か納税が決まるわけだが、それを申告して明らかにするのが確定申告。

正直確定申告って、初めてする方はワケガワカラナイヨ…となること間違いない。きっちり決まっているようで誰にも言われないし教えてくれる人もいない。時間だけが迫ってきて、これ3月15日超えたらどうなるのよ!?なんてドキドキするが、正直、期限を超えても何も言われはしない。

還付か納税か、それが大事

3月15日の期限はあくまで納税義務がある場合の期限である。還付の場合は5年間はあとから申告しても有効なため3月15日は過ぎても金銭的なデメリットは何もない。強いて言えば還付金が遅れるだけ。還付金に利子が付くわけでもないので早めに申告しちゃって早くもらった方が有利なのは有利。

やってきた消費税の申告
なーんだ、3月15日過ぎてもいいんじゃーんとわかったようにしていると、やってくるのが消費税の申告。消費税とはその年の所得が1,000万円を超える事業者の2年後にかかる税金。これの申告期限が3月31日と決まっている。2年後というのが罠、しかも消費税といえばコンビニで購入するもので支払っているぜ!とまったくもってスルーしたい税金のひとつであるが、こいつが相当厄介なのだ。

消費税は確実に納税になる

一般的に言う確定申告は所得税の確定申告になると思うが、所得が前年度と本年度と大幅に変わらない限りは源泉徴収されるため還付がほとんどかと。だがしかし、消費税については確実に納税義務が発生する。ということは3月31日を過ぎると延滞税がかかることになるのだ。なので絶対に期限内申告が必須となる。

私はそれを完全スルーして、いつかやろうくらいにしか考えていなかった。

その日は突然やってくる…

それは突然やってきた。私はいつもどおり仕事をしていた記憶があるが、突然登録されていない固定電話から携帯に電話がかかってきた。(ちなみにその日は6月14日。)

私「あー、もしもし?」
謎のおじさん「管理人さんですか?」
私「はい、そうですが。」
謎のおじさん「私、◯◯税務署の◯◯ともうしますが…」

キタコレ…

突然過ぎて心臓の鼓動が大きくなることがわかる。

税務署のおじさん「管理人さん、今年の確定申告しましたか?」
私「え?い、いやまだですが…。」
税務署のおじさん「そうですよね。今年は消費税対象業者なので延滞税が発生していますよ。どうしますか?私今からそちらに行ってもよいですが。

は?

なんと今から会いに来るという。

私「いやいや、それはちょっと困ります!今からそちらに行きますから。」

と言って、急いで税務署に向かうことになりました。こんなやり取り、マジで怖いよ。

税務署員さんとのやりとり

急いで確定申告書類を作り税務署へ到着すると、先ほど電話のおじさんが待っていた。

実はこの時、めちゃくちゃドキドキしていた。それは過去の領収書を全部チェックされるんじゃないかという不安があったためだ。正確なのは前提であるがw、それだけは絶対に避けたい。

税務署のおじさん「さきほどはどうも。」
私「すいません。ご迷惑おかけします。」

中に通されて事情を聞かされる。
①とにかく所得税の確定申告を早くやってくれ
②それを元に消費税の申告書を作る
③今の時点での延滞税と加算税

結果としてドキドキしていた領収書のチェックはまったく無かった。かなりホッとした。

毎年の確定申告は細かくチェックされていた…

おじさんが席を立った際、私の名義の過去の書類が見えた。遠目から見てみると、過去の申告データに細かいチェックが入ってる!特にひとつひとつの経費のパーセンテージの比率の増減についてラインマーカーで色が付けられていた…。怖い…。そんなに大きな収入でない私ですら、こんな細かいチェックが入ってるとは。

結局のところ、所得税の確定申告書類を提出、その後おじさんは優しく消費税の申告書を一緒に作ってくれた。納付する消費税、延滞税は確定申告の還付金と相殺することにした。延滞税は残念だが、誰にでもできる経験が出来たことは何よりの収穫であった。

まとめ
とにかく確定申告は早い分には問題ないが、遅くなって良いことは何も無いので早めの申告を。それから還付か納税かの認識は絶対にすること。還付の場合は期限内申告しないと延滞税・加算税がかかるし、税務署のおじさんが連絡してくるw。高額納税者でも無いのにこの対応、納税ってのは本当大事です。この一件依頼、しっかりとするようになりました。


当時の税務署のおじさんが書いた加算税と延滞税の文字。「この社会 あなたの税 がいきている」うまいこと言いやがるな!

確定申告のコツ
私なりの確定申告を簡単に行うコツを紹介すると、当たり前のことであるが前年度の申告書を見ることに限る。ただそれが紙として保存するのは義務であり、そうしなければダメなわけだが、紙だとかさばるし外出先ではすぐに見れない。ということで私はScanSnapでデータ化しGoogleDriveでいつでもどこでも閲覧可能にした。

これがすこぶる便利で、書類作成する時には証明書類と確定申告用紙があればいつでもどこでも作業できる。

私が使っているスキャナーはコレ。一度に両面をスキャンできてコンパクトで使い勝手が良い。オススメ。

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