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リーガルの靴をオールソールに出して、新しい靴のようになりました

先日のランドセル贈呈式にて、雨が降ってきて気がついたら靴下が濡れている。愛用しているリーガルの靴のソールを見てみると亀裂が入っているじゃない。これが原因でダイレクトに雨が靴下を直撃。これはいかんとすぐにオールソールに出したのだが、見積もりでの費用が2万円を超えるなんとも納得いかないような金額。このブログでもスニーカーに関してはいくつか記事を書いているけど、実は仕事で履くいわゆる紳士靴についてはそれほどのこだわりがない。本当のところはものすごくこだわりがあるのだが、ちょっとしたことが原因でこだわることをもう諦めてしまっていた。そんな紳士靴についての雑感を。

紳士靴購入にあたっての嫌な思い出

私は就職氷河期の2001年に新潟から東京へ就職し、最初に住んだ街が武蔵中原。なぜ武蔵中原かと言えば、会社の寮があったから。家賃は月8,000円でそのあとに購入したクルマの駐車場代が15,000円、なんとクルマのほうが人間より高い笑。遊びに行くには電車の乗り換えのある渋谷ではなく南武線で一本の川崎で、その川崎にはマルイがあって、そのときの衣類はほぼマルイで買っていたことを思い出す。ワイシャツ7,000~8,000円、ネクタイも同じくらい、紳士靴は20,000円くらいだったかな。まだ2プライススーツなどもあまり出回っていなかったので、スーツにしろワイシャツにしろ靴にしろ、購入するにも社会人なりたての自分には結構な金額でした。

特に紳士靴については、スニーカーが好きだったこともあり、結構こだわりを持ちたいと思っていながらも、デイリーユースでそんなに高い靴は買えない。お金がなければ頭を使う、という自分なりの原則があったので、手頃な値段で正統な紳士靴を買うためにいろいろと調べていると、日本製でありながらイギリス製のようなこだわりのロイドフットウェアというメーカーがあることを突き止めました。

さっそく当時の結婚の決まっていた彼女、いまの妻と銀座のロイドフットウェアへ行くことに。そこで驚愕の一言が!?

あなたの足はうちの靴は合いませんね

そう、私はまずはどんなシチュエーションでも履いていくことができる「ストレートチップ」を購入したかったのです。しかし、いざロイドフットウェアでストレートチップを試着してみると店員から衝撃的な一言。「あなたの足にはうちのストレートチップは無理です。」というのです。その後勧められたのがプレーントゥ。いやいやいやいや、私はストレートチップが買いたいのだ、それにも関わらずプレーントゥを勧めてくるこの店員ってなんなんだ?「ストレッチャーで伸ばすとか無理なんスカ?」と今考えると火に油を注ぐ質問をしたら、あえなく玉砕したのは言うまでもない。「あなたの足ではうちの靴は無理です。リーガルでも行ってオーダーで買うことをオススメしますよ笑。」私と彼女はその店をトボトボと後にするのでありました。

リーガルに行ったら結構良かった

その後、頬を伝う涙を拭いて自宅近くの日本橋のリーガルに行ってみると、店舗限定のオーダーシューズが置いてある。そこにあるUチップを履いてみたら、なんとカスタマイズする必要がないくらいにピッタリ。少し履いていても靴擦れもなさそうだ。これが運命の出会いで、その後同じ靴を8足も買うことになる。(ちなみにストレートチップも購入したが結局足にあわず捨てることになったが)そのおかげでリーガルのメンバーズカードはすぐにゴールドになりました。

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リーガルのW129というUチップばかり。これは現在所有のモノだけだが、その前に4足あった。ヒールの革が寄れてしまうと、ヒールカップが低くなり履きにくくなってしまい捨てるしかなくなる。シューリペアの雄、ユニオンワークスにもヒールカップの修正を相談しにいったが、無理だと断られました。

昔は1足34,000円くらいだったが、今同じ靴を購入すると43,000円くらいになっていて、おいそれと買うことにためらいが…。購入したところで履きやすいけど、デザインが同じ、「靴を愉しむ」という視点がまったく無くなっていた。こだわっているけど、もう新しい靴選びはしない、結局こだわっていないということになるわけ。

オールソールも2万円超

ということで、大事にしていたリーガルですが、今回のリペアでは2万円超の見積もりが。あー、現状維持に2万円も出すのか…とちょっと残念な気持ちに。
さらに店員の態度が気持ちよくない。なんだか一方的で、こちらの意見を聞かずに店の都合を押し付けてくる感じだ。「あー、ここはこうですね。あーそれと、ここがこうなのでこれも追加ですね。あー、ここも追加だ。」見積もりはどんどんと上がっていき、2万円超となるのであった。
いや、不正をしているわけではないだろうが、これでは取れるところから取ってやろうと考えてるんじゃないかと思われても仕方がないと思うんですよ。納得のいく説明がないんだもの。昔はここまでじゃなかったけどなぁと思いながら、お店を後にするのでありました。

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そして1ヶ月後に出来上がったリーガル。アッパーの皮以外は新品のようにピカピカ。

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インソールはシルバーのものから高級感のあるゴールドロゴへ張り替えられていた。

21,600円の見積もり(納期2ヶ月)に対して、最終金額は15,984円(納期1ヶ月)。ちょっとホッとしました。これでまた数年履けますね。オールソールでこの値段は少々高いですが、長い目で見れば結局グッドイヤーウェルトが1番コストパフォーマンス高いってことになる。ソールは日本製、おそらく職人も日本人でしょうし、日本には頑張ってもらいたいのでこの投資は店員さんの態度を除いて文句なしということになりました。

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108円の靴べらを追加購入。これスーツの小さいポケットに入れておくには超絶便利です。

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