あれは思い出すこと、1990年頃です。
私が中学2年生のときでした。
おしゃれな友達が席の後ろにいて、このエアジョーダン5の切り抜き写真をカンペン（懐かしい！）にいれていました。
クリアソールは経年変化で黄ばみます
ナイキマークの無いナイキ
当時の私は、あまりオシャレも知らないウブな14歳。スニーカーの写真の切り抜きを持ち歩く同級生の行為自体に驚き、そんなことするスニーカーとはどんなもんじゃい？と興味を持ちました。
そのスニーカーは、ナイキ製なのにサイドにナイキのマークがない！もちろんそんなスニーカーは始めてみました。後にわかりますが、それがエアジョーダン5でした。
銀ベロといわれるリフレクター機能のついたベロ、夜間光りますが、バスケットシューズで夜光る必要があるのかどうか・・・（謎）人が飛んでいるマークは後にジャンプマンと言われるようになります
調べてみれば、この不思議なシューズはエアジョーダンといって、NBAシカゴ・ブルズのマイケルジョーダンが履いているバスケットシューズ、毎年新作が出る。プレミアも付くくらい人気があるらしい。もちろん校内で履いてるヤツなんていない状況です。（ちなみに毎年のNBAオールスターで、ジョーダンが新作のブラックカラーを履いてプレイするのが慣例）
当時の最新のシューズ情報は「月刊バスケットボール」のみ。今のようにインターネットですぐ検索…なんてもちろんありません。
ヒールにはナイキのロゴ、ファイヤーレッドというシカゴブルズのカラーです
早速近くのスポーツショップを巡りますが、すでに完売状態。エアジョーダン5の次のエアジョーダン6はあったのですが、今でさえエアジョーダン6の人気もありますが、発売当時のエアジョーダン6はまったくの不人気モデル。ですのでエアジョーダン6はあるけどエアジョーダン5はないお店が多発。
狙いはエアジョーダン5だ！ということで本当にいろんなショップに行きましたね。確か埼玉県の熊谷市の熊谷スポーツ（通称クマスポ）というショップで初めてエアジョーダン5の実物を見たのですが、これがカッコいいことなんのって。もちろん非売品。
絶対に買うんだ！と思っていましたが、何しろ本国アメリカでも、このシューズ欲しさに殺人事件まで起きてしまうくらい人気絶大です。
もちろん日本の田舎では簡単には手に入りませんでした…。
特徴的なシューレースストッパー、どうやって使うのが正しいのか未だにわかりません
いろいろと情報収集していると、なんと地元のテニスショップに置いてあるらしい。早速突撃すると、ありました！写真と同じように白×赤のエアジョーダン5が！
ポリウレタンソールが経年変化で加水分解を起こし、履いてなくてもボロボロになります
しかしながら、そのエアジョーダン5はすでにプレミアム価格の33,000円（定価は16800円くらいでした）！中学生には高嶺の花すぎますが、祖母から貰ったお小遣いでついに！買ってしまいました。
その後、あまりの入手困難ぷりに、本当たまーに履くくらいで、結局はもったいなくてあまり履けずに手放してしまいました。
ミッドカットとハイカットの中間と言われる３/４カット。戦闘機をモデルにティンカーハットフィールドがデザイン。CM担当はスパイクリー監督。漫画スラムダンクでは、エースの流川楓が履いていました。映画では、ターミネーター2で主人公？のジョンコナーがエアジョーダン5の黒を履いていました。ビジブルエアーでホントにカッコ良かったです。
当時のバリエーションはこの色と黒、それから青（確かフットロッカー別注）、ナンバリング（白・赤・黒）の4種類。黒のナンバリングモデル（日本では未発売）は、テレビ東京のなんでも鑑定団でプレミアム価格50万円で譲って欲しい！というコレクターが出てました。
その後、2000年に復刻が出て、すぐに買ったのが写真のエアジョーダンでした。ヒールもナイキの文字が入った、かなり完成度の高い復刻です。（加水分解する前に売却してしまいましたが・・・）
ちなみに今の復刻で発売されているナンバリングモデルの数字は、オリジナルではボーイズ版のデザインです。当時はもっとごつくてデカイ数字のデザインでした。
青春の思い出シューズ、このころからいろいろとスニーカー熱をあげていくことになります。
今でも思い出します。
追記
オリジナルのナンバリングモデル
復刻版でもナンバリングモデルはありますが、オリジナルとは数字の書体が違います。復刻版のナンバリング書体は、なぜかオリジナルでは、ボーイズサイズの書体なんです。オリジナルを見たことあると、復刻版の書体はやはりイマイチ。もう少しこだわって欲しかったですね。