Amazon

ThinkPad x201iを買ってPC使い捨ての時代になったことを感じた話

最近ノートPCを購入しました。ThinkPadX201iというモデルです。なぜいまさら型落ちのX201iを購入したのかその顛末を。

先日の記事でも書いたように、金輪際アップル製品は所有しない新品で購入しないことを決めたわけですが、実家に帰ると母が「もらったiPad miniで人生変わったわぁ~。」と話していました。60代の母の周りにはもちろんiPad miniを使ってる人なんていないわけで、時代の先端を行っているらしい。写真を撮ったり、それをすぐ見たり、大きい画面でインターネットしたりと、プロダクトとしては秀逸ですのでそこは文句なし。そんな製品の見えないところでは、誰かが苦労したり泣いているわけでそれが日本人だと思うとなんとも言えない気持ちになった休日の午後でした…。

Macbookは薄くて軽くてバッテリーの持ちも良くて、次買うならMacbookかなぁなんて思っていましたが、それも取り消し。もうアップル製品は買いません。実家の父がPCが欲しいというので買いました。もちろん漢のThinkPadを!Macbookなんてナンパなものは買いませんよ。やはり漢なら無骨なThinkPadでしょ。

(ごめんなさい、妻のためにMacbookProを購入しました

父の使用方法を聞けば、ほとんどネットサーフィン(ヤフオクなど)とハイレゾで音楽を聞きたいと。いまさら新品のThinkPadを買うほどではないかと判断。これはズバリ、ヤフオクで中古で十分と判断し、早速落札。いまさらながらのX201iです。発売は2010年ですからすでに4年落ち…ですがまだまだ使えるバッチリWindows7です。

IMG_5054.JPG
X201i

家電は寿命があるもの

両親はすでに60代ですが、比較的デジタルモノには明るい方で、デジカメで写真とって印刷したり、ネットサーフィンしたりヤフオクでいろんなもの落札したりとしています。前のPCも中古のThinkPadでしたが、WindowsXP終了問題とともに、使わなくなっていました。(実際には使えるが、WindowsXPを使っていると危ないですよというアラームが酷いため使っていない。)Windowsもプロダクト、昔のOSのメンテナンスを続けていてもビジネスにならないというのはよく分かる。なのでここはマイクロソフト批判ではなく、買い替えしか選択肢はなしと判断。

IMG_5057.JPG
トラックポイント

私のThinkPad歴はそれほど長くはありません。2005年くらいからT40p→T41→T42→T43→Z60t→X60s→X201iといったところ。途中IBMからLenovoへと中国資本になってしまったのは残念ではありますが、無骨で黒の筐体がカッコよいし、ノートPCの割に、分解マニュアルが公開されていて、やる気になればCPUも交換できるスグレモノ。なによりキーボードタッチが気持ちよし。キーボードをしっかりと打ってる感覚が味わえるノートPCも少ない中で、このThinkPadは期待を裏切らない打鍵感。
赤いアクセントのトラックポイントについては特に好きではありません。正直これよりはタッチパッドが使い勝手がいい。

IMG_5056.JPG
美品のThinkPad X201i

ヤフオクで落札したX201iですが、かなりの美品。キーボードのテカリもないほぼ新品。この4年落ちくらいの1万円の価格帯が狙い目。X201iと微妙にマイナーな機種がまたナイス。競争率低め。 もちろん現物確認できないリスクはありますよ。買うならしっかりと出品者の評価を見ておきましょう。

IMG_5059.PNG
Core i3搭載

CPUはCore i3を搭載してます。メモリは2GB搭載。最大で8GBまで増設可能。Windows7を32Bitで使うなら3GBが限界なのであと1GBくらい足せば十分か。液晶もX60sと比較しても明るいし、画面サイズも大きい。父の使い方にはまったく問題なし。

IMG_5058.PNG
なんと驚きの1万円ポッキリ

これが1万円で落札できました。定価は123,000円が1万円。相場からしたら2,000~4,000円くらい安い感じ。それでも高くて14,000円でこのスペックのOS付きPCが購入できる、これはすごいことかと。Windows7のサポート期限は2020年1月。今から5年は使える。ということは壊れなければ1年あたり3,000円弱。1日あたり7.7円。こんなにコストパフォーマンスが高いとは!もはやPCは使い捨てなのではないかと思いました。ヨドバシカメラで10万円かけて買ってる場合じゃない。

もはやハードウェアにこだわる時代でもない?

昔のPC、特にノートPCは1台数十万円(今でもするけど)かけるのが当たり前でしたが、今では4年前の中古PCで1万円。4年前とはいえ、十分なスペック。そこで改めて思ったことは、もはやPCは所有して満足を得るものではなく、使い捨てる時代なのかもしれないなぁと。

大事なのはハードウェアではなく、コンテンツ、例えばこのブログ記事や自分で撮影した写真、電話帳などのデータファイルなのです。それを半永久的に保存する方法がGoogleドライブやOneDriveなどに代表されるストレージサービス。もちろん人間とPCの間のヒューマンインターフェースとして、キーボードタッチやディスプレイの繊細さが重要なのは言うまでもないですが、PCの役目はもはやそれだけなのかもしれません。結局は何を持つか、ではなく何をするのか、その手段にしか過ぎない。PCもスマートフォンも同じかと。(デメリット、というかリスクとしてはそのサービスを使うことにより依存度が高まってしまうこと。一度始めたら簡単に引き上げたり他のサービスへ移行したりするのは容易では無い。)

ちなみにGoogleChromeはインストールしてアカウント情報を入れただけでブックマークやサイトのパスワードを記憶しています。難しい設定も必要なく、今までの使用環境を再現してくれます。メールはGmailですから設定バックアップやリカバリー不要。その他ほとんどローカルで作業することも無くなってきたので、PCが壊れてもなんの問題もありません。もちろんストレージサービスへ常にバックアップを取るのは必須ですが。
(そんな視点から考察するとMacbookやiPhoneなどのアップル製品は、所有感を満たすという点ではさすがですね。プロダクトとして優れていてMacbookはThinkpadでは満たせない何かがあります。まさにそれが価値観。さらに使っているだけでドヤ顔できます。)

x201iのデメリットも

と、ここまではThinkPadは良いプロダクト推しという記事でしたが、デメリットを挙げておきましょう。

①Fanエラーが危機的状況。これは切実になんとかしてほしい。今まで購入したThinkPadはまず間違いなくFanエラーで死亡してますw。ThinkPadを中古で購入する際には特に注意が必要かと思います。FanエラーはFan交換によって直せちゃうのが良い所でもありますけど、1万円で本体ごと購入できるなら買い直しても良いですね。

②左側排熱がスゴイ。基本的には電源をつけっぱなしにすることが多いのですが(だからFanエラーが頻発するんですが)排熱がスゴイことになります。腕時計やデジカメなどは近くに置いておくと排熱によってダメージを受けるでしょう。特に動画編集などの重い処理をさせたときは暖房になりますw。夏場は特に注意ですね。

スポンサーリンク
336×280
336×280

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
336×280