雨が降る月曜日、仕事の打ち合わせが終わっていつもなら、そのまま懇親会へと流れるのだが、この日は社員に不幸がありそのまま解散へ。有志で軽くごはん食べに行こうか、なんて話して我らが餃子の王将へ向かっていたところ、今なら雨降ってるから超人気店でも並ばずに食べられるかも…とグルメの先輩の提案で、渋谷有名店の牛かつのもと村へ行ってみる。この時点で私はその存在すら知らないので言われるがまま、期待と不安が交差する。
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評価の高い牛かつとは？
ちょっと調べてみると食べログで3.59とかなりの評価。私はトンカツでうまい店といえば『かつや』『和幸』、この二大勢力を超えるのは正直難しいと思いますよと心の中で呟いた。今回は牛かつ、豚が牛になっているんだろうがどんな感じなんだろうか。
渋谷の駅から10分かからないくらいのところにもと村はあったが、雨とはいえ、相当並んでる。この時点で普段なら諦めてかつやへ直行するのだが、ここはひとつ待ってみることに。この時点で待ち人は15人くらい。地下に降りていく感じか。
階段途中にあるメニュー。結構待つのでガン見してみる。何故かハングルの表記。階段途中で並び中の方からハングルが飛び交い、その理由を知る。そもそもだが中韓にはトンカツという文化はあるのだろうか？
それとは別の視点で考察するとアルコールメニューの少なさが目立つ。明らかにアルコールでは勝負していない。缶ビール350円って、やる気無しですね。回転率勝負とみた。（店内はカウンターのみの構成）今回はメニュー一番上にある期間限定の180gを狙うことにした。
ようやく階段から一番下の待ちポイントへ。40分くらい待ったが、ここからがまた長い。この階段で20分は待つ。同じ体勢で20分も立つと腰が痛くなる。というか、並んでる人見るとみんな10代〜20代…。30代後半の自分の選択としては間違ったか…とやはり少し後悔。
階段の下は扉のデッドスペースとなっているため、その一段上で待てと。わかるが、腰が痛い。
ようやく中へ。席はカウンターのみの9席。驚くべき光景があった…。
料理人が若い、若すぎる！
正直驚きを隠せなかったのだが、料理人がかなり若いのである。その他スタッフの皆さんも若い。年齢で言えば20代〜30代前半か。待ち時間の間、この店は頑固オヤジが薄利でもコダワリのカツを出すので人気店なんだと考えていたが、全くそのイメージと違う。
テーブルには着席ですぐに牛かつが提供できるようにスタンバイされていた。
きた。これが180gのビッグ牛かつとろろ麦飯セット1600円。ここまで60分は待った。その成果である。
長い、今までのカツの中でダントツに長い。しかも整然と切れ目が入った上品なカツである。キツネ色というよりタヌキ色の濃いめの衣がカツを包み込んでいる。正直揚げたて感は無い。
醤油と山わさびの付けダレ。わさびを乗せて醤油、手前はとろろ。
山わさびダレ。カツを付けて食べるなんて初体験。
麦飯。2杯目はおかわり無料。
味噌汁、柚子が入っていて美味。
これが60分待ちの牛かつ。表面だけ火が通り中は完全なレア状態。初体験。筋が見えるが実際に柔らかいかというとそうでもない。
店員さんのオススメ、わさびを乗せてみた。醤油に少し付けて食べる。うーん、トンカツを食べてるような感覚はない。はっきり言えば、生肉に衣をつけて食べている感覚しかない。つまりは見た目通り。
続いて山わさび。このタレはうまい。つけすぎて全部を食べきるころには無くなってしまう。
口直しにキャベツはソースをかけて。ここには違和感あり。だって牛かつが和風な食べ方なのにキャベツはソース？？？和風なドレッシングあっても良いかも。しかも甘口。
牛かつは追加できる。
岩塩。味に飽きたらこの岩塩が良い。
麦飯をおかわりして、とろろをかけてみる。
わーい。とろろごはん。
麦飯2杯、なんとか完食。
で、どうなの？
結局、軽くごはんを食べるという目的から、かなりの待ち時間を要して牛かつを食べたのたが、実は達成感、満足感は無かった。その理由を考察してみよう。
① 生肉の牛かつはサクッと感ゼロ
頭の中にはトンカツイメージだったので、サクッジュワッ〜なのだが、これが裏切られた。美味い店には理由があって、一つはその食感だと思う。レアな牛かつは生肉をグニュっと噛み切る。見たまんまなのだがカツに求めているものとは明らかに違う。これはとんかつではなく、牛かつなのだが、期待していたのは同じ。
②料理人は頑固オヤジでなければならない
この店は職人が若すぎる。それが悪いとは言わないが、バイトのにいちゃんのような風貌では1600円払うお店のグレードとは違うと感じた。
③待ち時間いくらなんでも長すぎる
めちゃくちゃ美味いトンカツにどれだけ待てるか、私は15分が限界。今回は雨が降って寒い中60分、完食するまで90分となったが、それではどんなに美味い牛かつが出てきても満足感は得られないのではないか。待ち時間は立ちっぱなしだし、通路は狭い。お年寄りにはまったくもって無理な環境。だから若者と中国韓国の観光客しかいないんだな。
ということで自分的には酷評の牛かつもと村であるが、一度くらいネタとしていけばいいかな。リピートは絶対ないと思う。大学生や社会人一年目くらいなら良いが少なくとも30代後半のオジサンが行くような店ではない。やはりオジサンにはかつやと和幸なんだなと感じましたとさ。
そういえば同じように話題性があるが、大人になるとちょっと違うなぁというお店は↓
【グルメ】肉のエアーズロック もんじゃ 大木屋
食べログ
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