その1からの続き。
今までのデジタルカメラの選び方はこんな感じだろう。
①興味を持つ
②好きなメーカーを選ぶ
③競合するメーカーを比較検討する
④予算と照らし合わせて購入する
⑤使う
⑥劣化する、壊れる、もしくは飽きる
⑦新たに検討する
⑧①へ戻る
デジタルカメラに限ったことではないが、人間の購買プロセスってのはおおよそ同じだ。なので車にしてもカメラにしてもスニーカーにしても基本的には同じ。なので「ものを買う」ってのは⑥さえあれば待っていれば自然とその周期が廻ってくる。逆にいえば「ものを売る」のも同じ。待っていれさえすればものは売れる。(例外はもちろんあって、⑥がないものはこの限りではない。)
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新しいモノを買うことに飽きた
お金があれば商品の選択はそこそこに買えばいい。お店に行って、「この中で一番良いものください。」と言えば専門家の視点で一番良いものが買えるだろう。でも普通はそんなことできる人は日本でもそうはいない。お金が使えないという前提ならば、あとは頭を使うしかない。こういう一般的なプロセスはもう飽きた。新しいモノを買うときはワクワクする。でもデジタルカメラは綺麗に自分の思った通りに写真を撮ってくれればそれで良い。
家電製品は⑥が厄介だ。どんなに丁寧に使っていても壊れるものは壊れる。ソニーはソニータイマーなどと揶揄されてたけど、いろんなものの集合体である精密機器では仕方ないことだ。今までのデジタルカメラも例外なく壊れている。
以前こんな記事を書いた。
ThinkPad x201iを買ってPC使い捨ての時代になったことを感じた話
これまで数十万円掛かっていたPCが、今や中古であればWindows7搭載機を1万円で購入できる。悪い言い方かもしれないけどPCは使い捨て時代である。このブログもそんなThinkPad x201iで書いたりする。とてつもなくコストパフォーマンス高し。もちろんMacBookでは無理だが、ThinkPadなら1万円で購入し壊れたら使い捨てまた購入することが可能だ。PCも例外なく壊れるもの。すでにPCにおいてはその都度何十万も出して買うものではない時代だ。(アップルは商売上手で、他社と競合せず簡単に製品が陳腐化しないよう工夫している。Macbookが欲しいという欲求は、他のノートPCでは満たせない。iPhoneが欲しいならAndroidを選択できない、iPhoneはiPhoneを買うしかない。アップルのビジネスモデルが秀逸なのはその点だ。)
同じようにデジタルカメラでもそんなことできないか考えてみた。簡単に言うとコストパフォーマンスの高い中古の程度の良いデジカメを見つけて購入、使っていて壊れたら買い直すということだ。もう毎回いろいろ検討して数万円出すのは飽きた。まずはコストパフォーマンスの高いモデルを見つけることからだが、我らがヤフオクにていろいろと見ているとふと不思議な現象が起きていることに気がついた。
ヤフオクでミラーレス一眼が大量にボディだけ売られている状況
ヨドバシアキバに行った際に、「2015SUMMERデジタルカメラグランプリ 受賞製品お買い物ガイド」というのをもらって内容を見たが、ミラーレス一眼のスタンダード部門の一位はPanasonicのLUMIX DMC-GF7であった。
前回Panasonicセンター東京にて試し撮りしたLUMIXであるが、ニーズを満たせない商品を検討するより、確実にニーズを満たす商品を購入したい。今回の対象ミラーレス一眼はとりあえずLUMIXに絞ってみる。
この売れ筋商品DMC-GF7の数世代前が上記で言うところのコストパフォーマンス高いモデルってのが筋だ。遡ると、
DMC-GF1→GF2→GF3→GF5→GF6→GF7
となっているようだ。数世代前となると、GF5もしくはGF3あたりか。ヤフオクで検索してみた。
なんと安いもので数千円!?から出品されている。そんなに安いの!?と驚きを隠せない。が、よくよく見てみると安いのはすべてボディのみ。レンズセットなのにボディのみで出品している。なぜボディだけ売られているのか、ヤフー知恵袋でも質問されていたが、どうもミラーレス一眼はレンズとボディをバラして売却する方が有利らしい。そのほうが高く売れる。なるほどねぇ。
それにしてもボディは数千円…。液晶の機能だとかWiFi接続だとか、全部ボディ側に機能はあるはずなのにそれがわずか数千円。実はミラーレス一眼はボディではなくレンズがとても重要らしい。そのレンズを付け替えることによって、何年も使いまわすことが可能になる。
GF5が発売されたのが、2012年4月らしいのでちょうど3年。3年経過ものでボディはわずか数千円で購入できる。PCだって3年前ならまだまだ現役、デジカメの世代交代はもしかしたらPC以上に早いかもしれない。数千円なら壊れてもまた気軽に買うことが可能だ。
レンズ選びが重要
LUMIXのレンズはマイクロフォーサーズ規格に基づいて設計されている。この規格内であればメーカー関わらずレンズ交換可能ということ。
マイクロフォーサーズ規格についてはコチラ
ホワイトペーパー(規格の概要)
こんな本まで。
おそらく私の価値観からすると、ミラーレス一眼選びはこのマイクロフォーサーズ規格の使い勝手の良いレンズを選択することからスタートする。今までのデジカメ選びとはまったく違ったアプローチである。
レンズを選ぶ→ボディを選ぶ→壊れたり飽きたりしたらまたボディを選ぶ
その3に続く。