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ドラマ「下町ロケット」を観て理系に進んでよかった点を考えてみた

最近自分の中で「下町ロケット」が流行っています。普段ドラマはまったくと言って良いほど見ないのですが、池井戸潤作品はちょっとだけ観てみてから決める、という法則のもと今放映中の下町ロケットは観ることにしました。

ちなみに池井戸潤は「半沢直樹」でハマったのではなく、「かばん屋の相続」でハマる。

読んでない方はぜひ。短編小説集なので1話完結だし読みやすい。

理系出身者が日の目を見るドラマ「下町ロケット」

町工場の技術者がプライドを掛けて大手企業に戦いを挑む、普段ならドラマの主人公にはなりにくい設定が心地いい。特に理系出身者からみるとわかるわ~って部分が多いんですよ。第五話でロケット発射が無事成功したときは涙が…(つД<)・゚。 何を隠そう、私も理系出身でございます。特に数学や理科系が好きだったわけではなく、通っていた塾の先生が理系だったので必然的に理系に進んだ、というのがホントのところです。人生そんなもんです。 ちなみに私が学んだのは機械システム工学科という学部(そのまま大学院の修士課程へ)で、機械に関しての基礎知識を学ぶ学部だった?と思います。小さい頃に物作りが好きだったから機械システムを志望しました。 ドラマで出てくる佃製作所でも使われている、旋盤加工やマシニングセンタなど、機械実習のときに実際に研修した記憶が蘇ります。地味な作業着を着るところとか、機械油の匂いとか、旋盤で加工したステンレスの切粉が飛んできて熱いとか、実はあまり良い思い出ではありません…。 しかも女子率が半端なく低い。同期は100人いて女子が2人…。高校は男子校でしたが大学でも男子校の雰囲気でした。 PP_kogatasenban-thumb-autox1000-12625
伝わりにくいですが、これが旋盤。

まずは設計書を書いて、その通りに切削を行っていきます。ノギスとかマイクロメーターを使って正しく切削出来ているかを測定。それを何度か繰り返して設計書通りに作り上げていきます。これまた地味極まりない。だがしかし、その地味な作業を人の手によって丹念に行っていくことで、機械だけでは出せない絶妙な精度を生み出していく。まさに職人技ってやつです。日本の技術力ってこういう地味な作業にこそ現れるんです。純国産ロケットは地味な作業の繰り返しによって成されたわけです。その辺りをしっかりと描いている「下町ロケット」はえらい共感できます。

<自己分析>理系に進んで良かったのか?

下町ロケットとは話がそれますが、理系に進んでよかったのか自己分析してみます。ちなみに以下はもちろんですが結果論です。

①IT関係に強くなった
理系出身者全員に当てはまることはないですが、私が理系に進んでよかった点その①はIT系に強くなったこと。私が大学生だった1995年当時、マイクロソフトのOS、Windows95が発売されました。それまではパソコンなんてほとんど使ったこともなかったのですが、一気に家庭に普及したころです。もちろん研究室にパソコンを持ち込んで作業することになりました。
といっても、やっていることは研究ではなくほとんどネットサーフィン。当時は高価なインターネット回線も研究室で2Mbpsの回線が使い放題。遊びまくったおかげでソフトウェアを使うことには強くなりました。

で、当時のパソコンは40万円くらいするのが当たり前の時代。もちろんそんなのは買えない。そこで頭を使ったわけです。既成品を購入するのではなく、パーツを買って自分で組み上げるようになります。そうすると全部で5万円くらい。一気に研究室の仲間内で流行りだし、みんな自作パソコンになりました。するとパソコンのパーツのそれぞれの意味がわかってくるわけですね。まぁほとんど使う知識じゃないですが、ハードウェアにも強くなることができました。

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②システムエンジニアになった
金属学専攻なので、研究内容は金属と金属の結合について、だったのですが私にはあまりに地味すぎて仕事にするのは不可能と悟りシステムエンジニアになることに。そこではより深くシステムとは何かを知ることができました。結局システムってのは、規則性の中でしか動かないので必ず原因があって結果となる。そこがわかれば、ほとんどのことは解決できるんだなと。

難しいのは人間関係

理系的思考で強いのはあくまで、規則性のある中でのことであり、より人間らしさ、つまり感情的要素が加わると、対応が難しい。恋愛なんて典型ですね(*^o^*)今の仕事は営業ですが、営業ももちろん論理的思考だけではうまくいかず、そこに感情的要素を盛り込んでいく必要があります。だからこそ面白い。

理系とか文系とか、そんな括りをすることがナンセンスで、人間の可能性は無限大ですから、何にでもチャレンジすることこそ価値のあること、と下町ロケットを観ながら思いに耽るのでありました。おしまい。

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