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オールドモンブランのマイスターシュテュック164のボルドーをヤフオクにて入手してみた話

最近はモンブラン熱が冷めやらぬ毎日ですが、廃盤のマイスターシュテュック164のボルドーをヤフオクにて入手しました。1989年の西ドイツ製で程度も極上。その顛末を。

ヤフオクでのモンブラン入手は注意が必要

当ブログも「ヤフオク モンブラン」という検索ワードで流入が多いと書きましたが、相変わらず偽物を落札してしまう方も多いようです。はっきり言って偽物かどうかを画像で判断するのはかなり難しい。ヤフオク20年やってても偽物落札するくらいなので、初めて落札する方はこの記事を読んでからにしましょう(笑)
モンブランの創業が興味深い
Wikipediaから抜粋すると…

1906年 – ハンブルクの文房具店の主人と銀行家、ベルリンのドイツ人エンジニアの3人によって万年筆の製造が開始されたことから始まる。

モンブランは文具店と銀行家とエンジニアが考えて作ったんですね。ウォーターマンの由来も面白い(保険外交員の話ね)ですが、モンブランもあらためて調べると面白い。私も元エンジニアで、金融関係者w。

さて今回落札したのは、オールドモンブランのマイスターシュテュック164のボルドー。
ボルドーってのは元々はフランスの南西部にあるワインで有名な地域の『Bordeaux』から来ているようで、その由来のとおりワインレッド。女性用とは謳われていないものの、極めて女性らしい色艶があります。

勝手にオールドと言っていますが製造年は1989年製。どこまでがオールドなのかわかりませんが、2016年から遡ると27年前なので十分オールドでしょう。このボルドーという色は、すでに廃盤品で正規のモンブランからは入手不可。あとはアンティークなどの中古市場を探すしかありません。


ヤフオクではボルドーは黒と比較すると出品がとても少ないため落札価格は高額になりやすい傾向にあります。さらに数が少ないため精巧な偽物が存在しない可能性も高い。モンブランのボルドー狙いの方はむしろヤフオクは良いかもしれません。

今回落札したオールドマイスターシュテュック164ボルドーの詳細

今回落札した個体はいわゆる刻印入のもので、相場よりかなり安く落札することができました。


これが落札したマイスターシュテュック164のボルドー。「15th Anniversary MITSUI HOME」と刻印されています。三井ホーム創立15周年記念の配布品かと推測されます。この刻印で偽物の確率は極めて低いと判断、記念品に偽物を採用することは皆無でしょうから。

この刻印から年代を類推できました。三井ホームの創立から15年目、さっそくHPで調べてみると会社概要には「設立1974年10月11日」とあります。となると、この個体は15年後の1989年の10月に配布されたものでしょうか。製造年でいうと当年もしくは前年くらいかと。まさにバブル期の配布品にふさわしい逸品ですね。今じゃ創立記念にモンブランを配るなんてなかなか考えられません。

東西ドイツの統一が1990年なので、1989年は統一前の西ドイツ製。ホワイトスター下のリングには「W-GERMANY」、ジャイアントリフィルにも「W-GERMANY」の文字が印刷されていました。


今では珍しい青字印刷のジャイアントリフィルが使われていました。このリフィルも西ドイツ製。もしかして当時から交換歴なしかもしれません。ちょっと試しに書いてみましたが、インクの粘度が高く、書き味は少しばかり重い。今のインクはサラサラ系なので、それに慣れてると違和感あり。


細い話ですが、リフィルの先端部分も金色でした。今は銀色ですが、全体の色をゴールドで統一するという当時の拘りを感じます。今では収益重視のリシュモングループ傘下となり、文房具の売り上げより腕時計などの装飾品の売り上げが伸びているそうで。今じゃこんなとこ、拘らないんだろうなと。リシュモンはモンブランを筆記用具メーカーと位置づけないらしいですし。


光の加減でここまで赤くなるボルドー。女性用として持つには良い色。この個体は深い傷がなく、今から27年前の物としたら外装の程度は極上と言って良いものだと思います。これは勝手な想像ですが、この個体は女性が使用頻度が低く丁寧に使っていたものではないかと思われます。
ただし、ペンをくり出す際の回転がちょっと渋い。まぁ27年前で潤滑油も固まってしまっているでしょうから、少し動かして滑らかにしたいとこです。

刻印を消してみた

実は上記の刻印を綺麗に消しました。どこまで出来るかわかりませんでしたが、とりあえず時間と手間を掛けてほぼ消えました。使うとなると、刻印はやはり気になりますからね。
刻印は落札前から、縁取りのみであることがわかったので、それほど深く彫り込まれていなければ消えるだろうと思ってましたが、綺麗に消えてくれました。ひと手間掛けるだけで、相場より安く、しかも程度も極上なマイスターシュテュックを手に入れることができました。この刻印を消す件については、また別途記事にしたいと思います。(にしても、モンブランのボールペンの情報は少ないですね。)

さて、早速この27年前のバブル期の絶品ボルドーの書き味を最新のインクで試してみましょうかね。日独の共同合作、もちろんMB-01でね。

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