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「ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる」という本を読んで買った2018春夏スーツはこちらです。

春夏用にスーツを買いました。厳密に言うとスーツではなく、セットアップで同じ生地のジャケットとパンツです。

スーツを買う前に確認しましょう

スーツにはルールがあります。買う前に知識をつけましょう。

「ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる」そうで、すごいタイトルですが、まさにこれ。帯に書いてある文言が「できる人間」ではなく、「できない人間」と銘打ったところが面白いですけど、なかなか良いこと書いてありました。


著者は女性ですが、このスーツは紺かグレーだけを分かってる時点で素晴らしい。日本はとにかく黒スーツ文化で、みんな黒スーツ。多いのは黒ストライプ。おそらく黒無地だと礼服と間違われるだろうから、ストライプを入れているんだろうけど、そもそもビジネスシーンで黒のスーツを着用することが間違ってますから。男性だけではなく、女性もですよ。そういう細かい気配りができないのは、ビジネスでもダメだという趣旨です。こういった知識は一度付ければ後世まで使えるわけですから、早めに身に着けたいですね。

既製服でオーダー並みのフィッティングにするために

スーツと言えば、サイズ。サイズを極めるとオーダーメードとなりがちですが、過去に私がオーダーの経験(と言ってもフルオーダーではないですが)を通じてわかったことは、既製服でも裾の長さだけではなく、袖丈とか裾幅まで手を加えれば、セミオーダーと同等くらいにはなります。そのためには、自分の身体のサイズを知ること、またスーツのサイズを知ることが重要。私が今回スーツではなく、ジャケットとパンツのセットアップにしたのも、それぞれでサイズを選択できるから。


ということでグレーを購入。最近まで紺ばかりでしたが、40過ぎてきて、意図的にグレー頻度を上げてます。今回は2つボタン。段返りが美しい。手縫いではないものの、ラペルのステッチも綺麗ですね。クリーニングに出すと、段返りも「ペタッ」となってしまうので、いつもアイロンで裏からロールさせてます。この段返りが平面な男性の胸部に立体感をもたらしてくれます。立体感というのが大事で、それはセクシーさを引き立てます、いやらしい意味ではなく男性らしさということですね。


生地はVITALE BARBERIS CANONICO、1936年イタリア・ビエラ地区にて創業のイタリアを代表する生地ブランド。いわゆるカノニコ。これオーダーすると、既製モノよりワンランク上になり結構高くなりますが、既製服なら気軽に手が届きます。

糸の紡績から生地までを一貫して生産、高品質で優れたコストパフォーマンスを実現。REDAと同様に、スーツ生地では有名かつ秀逸です。一日吊るしておけばほぼシワはなくなります。もちろん天然素材のウール100%。デイリーで着るスーツとしたらREDAかカノニコが必要充分。これも既製品だからこそできる話です。


今回はトロピカル生地。通気性が良く見た目にも涼しい粗めの織りが特徴。織りによって自然に生まれたナチュラルストレッチも、心地良い着用感。干場さんの影響を受けて、ユニバーサルランゲージ品を購入。1年落ちのセール品ですけど笑。やはり日本で一番スーツを売り上げる青山商事、仕入れも安くできるのでしょう。


今回購入の決め手は、この雨降り袖のマニカカミーチャ。肩パットがまったくなく、着てみると軽くて、春夏にはぴったり。セール品とは言えそれほど安くなかったですが、それでもこれは良い。イタリアナポリの流れをうまく取り入れてくれています。


裏地がメッシュなんですよ。半袖のワイシャツを着ることはないですけど、かなりの夏仕様。だがしかし、着心地は引っかかるようで、残念ながらそれほどでもありません。それでも昔ながらのディテールに、最新の技術を取り入れておもしろい。


副素材を極力省き、程良いフィット感とライトな着心地を両立。袖裏や脇下にメッシュ生地を用いて、着用時の蒸れ防止を考慮。裏地にはエンジのカラーパイピングを施して、大人の遊び心を表現。


袖は1cm詰めました。袖丈って詰めない人がほとんどだと思いますが、ここ重要なポイント。あと0.5cm詰めても良かったかなと。ちなみにパンツはいつも通り股下70cmのダブル4.5cm。裾幅も20cmから19cmに1cmほど修正。本切羽は現在なら既製服でも標準仕様になっていますね。日本人はスリムスーツにこだわりますが、スーツは幅ではなく、長さが大事。気にしなければならないのは横方向より縦方向なんですよ。

今年の流行ではないが…

今年のトレンドだと、クラシック回帰でイタリア系ナポリのパッド無しアンコンジャケットにイギリス的ディテール、パンツはプリーツ入り、だと思います。だがしかし、既製服だと余程トレンドを意識したお店のごく一部商品のみ。それに価格も高い。てことで、デイリーで使う2018年のスーツとしては大満足な一着です。


最近は干場さんと、Beamsの中村さんのブログばかり読んでます。

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