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我が青春のレッドウイング

最近のブームは、アニ散歩。アニキこと片野英児氏が古着屋を巡って、買うかどうか迷って赤星を飲んで考えるYouTubeチャンネルであるが、これがまた面白くて結局買うのか買わないのか、最後になってもわからない。そこで紹介されるアイテムの数々は40代のオヤジにはたまらんなチャンネルです。

レッドウイングの思い出

このアニキの古着への想いとそのチョイスがすべてツボで、なんだか高校時代を思い出す。
そこで紹介されていたレッドウイング。動画ではポストマンだったが、自分が初めて買ったのはアイリッシュセッター。当時は地元でのレッドウイングの取り扱いは無くて、友人と三鷹の正規店まで購入しに行った思い出がある。

高校生になった自分は、バスケットボールの神様マイケルジョーダンのおかげでスニーカー好きではあったが、意識高い系のファッションオタでもない。周りの友達もセンスは良かったけど、たいして影響されなかったが高校生になると今までと違う地域の同級生が現れて、これまでの価値観をガラッと変えてくれるんですよね。そんな中で隣の県からやってきたチョイ洒落てるグループは、いわゆるアメカジの装いで、Gジャンにチノパン、古着のTシャツ、足元にはレッドウイングのブーツでキメていて、それがなんともカッコよくて、で聞いてみるとそれぞれのアイテムが何万もするっていうじゃないですか。すげーなと、もう本当に憧れました。

高校生の時というと、バブル終焉90年代前半のアメカジ、渋カジブーム真っ盛りで、ブーツと言えばエンジニアブーツが主流だったけど、自分にはちとハードすぎて履きこなす自信がない。雑誌の特集はヴィンテージジーンズに、フライトジャケット、ヴィンテージスニーカーかレッドウイング。情報はインターネット、なんて無いからポパイかファインボーイズ、あとからboonが創刊されて、毎日毎日穴が開くくらい見ていた。ようやく小遣いを貯めて、友人と三鷹まで買いに行って、友人はビブラムソールの黒の8176、私はド定番の875ではなく、なぜかロングブーツの877を購入したのであります。

結局、その877はロング過ぎ、かつサイズが大きくて履くのが面倒だし、そんなに履くことも無く、なぜかその後社会人になって同期にあげてしまった。今考えるとなんともったいないことをしたんだろうか。

レッドウイングブーム到来

大学生になって第一次スニーカーブームとともにやってきたレッドウイングブーム。いわゆるハイテクスニーカーといわれるAirMax95が大人気の頃で、それこそAirMaxは一足20万超え。テレビでキムタクだの浜ちゃんだのが履いてレッドウイングも高騰し、藤原ヒロシのいわゆる黒セッター8179は10万くらいしてて買えるわけもなく…。ブームに乗って、白いクレープソールのモデルは色やサイズ問わず、売り切れ状態が続き、まったく入手できる気配もない。この頃は並行輸入品だとか偽物だとか本当にわけわからない状況だった。

自分は学業の都合で新潟に在住してたので、レッドウイング取り扱い店も少なかったが、古町に唯一ある正規店でたまたま通りかかったときにあったのがこの8166。マイサイズが選べるなら、と思い店員さんに聞いてみて試しに履いてみるとぴったりのサイズ8。877ではサイズ9で大き過ぎたので、しっかり試着して決めました。(ここでも875は買えず笑。)

確か何かのドラマ、ラブジェネレーションで片桐哲平役のキムタクがこの8166を履いていた記憶があるが、こちら半円犬タグといわれるタグが付いて、深い赤茶で革質も良く、「ちょ、ちょっと待てよっ!」と言ったかどうかはわかりませんが、新潟の雪の日には大活躍、途中で手放すこともなく20年超に渡って履き続けて今に至ります。靴好きが高じて何足かある靴でローテーションしていたので、ソールはオリジナルのまま。虎紐が飽きて革紐にカスタム。

その後スエードの8167を入手しレッドウイングは2足となりました。この8167、両足に犬タグが付いてるエラー品?。いまの8167とは違ってスエードの足が長く荒い質感があって、昔ながらの雰囲気でお気に入り。当時は同じくスエードの8173を雑誌で小山田圭吾が革紐で履いていました。懐かしい。濃いジーンズの青とよく似合う。ちょいと写真はブレていますね。


左右の革の質感ですら違う。今じゃ考えられないくらいの品質管理笑。

ポストマンを入手

最近はブーツを履く手間が面倒で、なかなか出番もないけど、前述のアニキの履くポストマンはなんとなくカッコいいし、ポストマンなら短靴というオックスフォードシューズだから面倒でもないし、一足履いてもいいかなと。出来たらスーツでも履きたいけど、ちとフラットなソールは厳しそう。
と思ってたら、いいのがあったんですよ。ヒールのあるビブラムソールにカスタムされたポストマンが。サイズもぴったり。プリントの羽タグで80年代から90年代のものだという。ちょいとゴツいけど、スーツにも違和感なし。アメリカの質実剛健な靴なので傷とか雨とか関係なくスーツに合わせて毎日のようにガシガシ履いてます。

そして念願の875を入手

こんな記事書いてたら、どうしても875が欲しくなってきて、ついにポチっと買ってしまいました。しかも安かったので2足笑。やはり現行モデルでは物足りなくて当時ものをと1足目は半円裏犬タグのサイド刻印あり、年代は91年。赤味がそれほど強くない少し黄色がかった時代のもので、オロラセットというのかな。犬刻印の時とは違う元祖の方ね。もう一足は犬タグの箱付きで年代で言うと96年くらいで、1番流行っていた頃の欲しかった時のモデルで型番は8875。10代の頃から念願の875は感慨深いなぁ。ソールのカスタムなんかしたりして、これから履き比べが楽しみではあります。

レッドウイングのこれから

レッドウイングは年代によって、細かなディテールが違っていて、アメリカらしく適当感満載、それがまたヴィンテージジーンズに通じるものがあるが、前のようにプレミアが付くような状況になるのだろうか?個人的には多分それはないかなと思っていて、それはレッドウイング社が潤沢に品数を供給していること、昔と今とでそれほどモデルに劇的な変化がないこと、などが挙げられる。前にプレミアが付いたのは需要と供給のバランスが崩れただけ。それでも昔を知っている人からすれば、今のモデルは雰囲気が全然違って、やっぱり当時のものが良く見えるものだ。20年前のものでもヤフオクやメルカリで1万円くらいで買えるから、趣味の一つにいいかもしれない。今後、値上がりする可能性もゼロではないし、昔のは数が減ってきてるのは間違いない。でもレッドウイングは大事にしまい込んでおくのではなく、履き込んで味を出して自分のものにしていくのが1番かなと。


純正もいいけど、オロラセットのような明るい茶色の革には無色のミンクオイルを選びたい。

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