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歯牙移植をやってみた経過報告

親知らずが真横に生えてしまったために、その横の臼歯が虫歯になる事象が発生、しかも左右とも。今回は歯牙移植なる方法で歯を移植しましたが、その経過等をいろいろと。


↑歯牙移植後の写真(右)

歯牙移植に至るまでの経緯

1.30歳手前で右下の親知らずが痛み出す
2.右下親知らずを抜歯
3.その隣の臼歯が虫歯になりかけていたので、治療し被せ物をする
4.10年が経過する
5.左下親知らずが痛み出す
6.左下親知らずを抜歯
7.その隣の臼歯が虫歯になりかけていたので、神経を抜く
8.被せ物をするのかと思いきや、インプラントを勧められる
9.いろんな歯科医を転々とする
10.臼歯が痛み出す
11.右上親知らずを抜歯後、左下臼歯を抜歯し歯牙移植をする

歯牙移植とは?

詳しくは歯科医のHPなどを参照いただきたいが、簡単にいうと歯の移植。
インプラントと比較して、自分の歯を使えて、診療費が安いというメリットがあります。

歯牙移植するまでの壁

歯牙移植の歴史は結構前からあるようです(古代エジプトでも)が、今回複数名の歯科医の見解を聞くと評価は様々でした。例えば…
1)歯牙移植の選択肢すら提示しない
最初の歯科医はコレ。突然インプラントを勧めてきました。担当医がそう言えばほとんどの方は従ってしまうのではないでしょうか?私はこの方針に疑問を持ち、インプラントはしませんでした。インプラントは自費診療になりますから、費用負担は数十万円かかるでしょう。もちろん成功すればきっちりできるでしょうけど、数十万円をポンっとだすのは躊躇…。しかも30代でのインプラントにも疑問があり、選択肢から除外。きっと歯科医にとって儲かるんでしょう。

2)何もしないでいいじゃないかという歯科医師もいる
虫歯を抜くだけで何もしない、という歯科医もいました。歯牙移植にしても5年〜10年だから、何もしなくていいでしょうと。私は上の歯があるわけだから、下が無いのに違和感がありました。これも除外。

3)ブリッジ
手前の歯を使ってブリッジするという方法もありました。がしかし、健康な手前の歯に多少負担が掛かるため、この選択肢も除外。

なんだかんだと歯科医師の見解の相違に右往左往させられて、最後にたどり着いたのが歯牙移植。正直ここまでの道は長い。たどり着かずにインプラントしてしまう人も多いでしょう。知識は大事なんだなぁと痛感しました。結局選択するのは自分です。

歯牙移植の感想

同時に2本の治療
私の場合は左下臼歯を抜歯、土台を治療し、右上の親知らずの抜歯、その後移植となりました。時間にして結局1時間くらい。さすがに2本の抜歯なので顎が痛く、口を開けすぎて広角が切れたり、麻酔が切れて鈍痛がありました。2週間近く痛みは続き、途中不安になることも多かったです。

どこで治療するか?
歯科医も様々で、歯科医の見解も様々なため、治療するにもどこで治療するのが最適解かはわかりません。私の場合は、大学病院を紹介してもらいました。これは私の勝手なイメージですが、歯科医も営利目的なため自己都合の治療方法を勧めてくるのは当然、なのでそのあたりの心配のない大学病院を選択しました。

大学病院へ行くなら紹介状を書いてもらおう
大学病院はめちゃくちゃ混雑して3時間待ちは当たり前。事前に紹介状と予約を取りましょう。紹介状は歯科医に頼めば書いてもらえます。私はいろんな見解を聞きたいので紹介状を書いて欲しいと依頼しました。当初は日本大学宛の紹介状でしたが、夏休みのため水道橋の日本歯科大へ行き、紹介元の歯科医に連絡して変更してもらいました。了承が得られれば簡単に変更可能です。

費用
初回診療で2,000円、抜歯と移植で6,000円、定期検診で毎回300円、移植後の治療で2,000円くらいなので、総額1万円ちょっと。費用負担はそれほどでもないですが、大学病院は平日の治療が基本ですので、治療のたびに会社を休む必要があります。

現在は根っこの治療中

といろいろと経緯があり、いまは移植した歯の根の治療中。この根をきちんと除去しておかないと、炎症を起こす危険性があるとのこと。まだ2ヶ月くらいかけて治療が必要なんだとか。一般的な歯科医と比較すると、営利目的で意図的に他の場所を治療したり、治療期間を長引かせたりすることもないので、そのあたりは大学病院を選択すると一定の安心感が得られます。現在はすでに痛みもなく、固いものでも噛める喜びがあります。インプラントする前に歯牙移植を検討、そして歯牙移植するなら大学病院がオススメ。

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コメント

  1. 三上八郎 より:

    大変参考になる情報のご案内をしていただきありがとうございます。
    今の根の治療を受けておられるとのことですが,根の治療が終わった後で金属の冠を被せるのですか?それは保険がきくのでしょうか。
    それから,歯牙移植の成功率はどのくらいで何年ぐらい持つと説明されているのですか?
    逆に,失敗するとしたらどんな不利益が生じると説明を受けましたか。

    • たいゆうき より:

      コメントありがとうございます。根の治療後は、おっしゃる通り被せ物をし、銀なら保険適用かと思います。
      成功率は9割と説明受けました。どの程度持つかは、神経を抜いた歯と同じ程度、10年持つ場合もあればそれより早い場合もあると。ちなみに私の反対側は、同じく神経を抜いて10年になりますがまだ大丈夫です。不利益は何でしょうね。私の場合は、上の親知らずが2本残っているので、もし1本失敗しても、もう1本でもう一回移植できると言われてましたね。そう言う意味では不利益事項はあまり見当たりませんね。