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東京国立博物館でズームレンズの楽しさを知りました

先日の日曜日にポケモンGOでも話題の上野にある東京国立博物館に1人で行ってきました。(子供たちはバーベキューへ…)目的は展示物の写真を撮ることなのですが、今回の訪問にて新たな発見がありまして、それがズームレンズの楽しさでした。以下の撮影はLumixのG6です。


LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S. H-PS45175-K。愛機のLumixG6に装着したところ。結構な威圧感あり。

運動会用の定番レンズ

今はかなり値上がりしてしまいましたが、私はこのズームレンズH-PS45175をAmazonの白箱17,000円で購入。もともとは運動会用で定番のレンズですが、それだけではもったい無いので、今回出動。最大焦点距離が0.9mとやや遠いのがどうなるか。もちろん運動会なら問題ない距離感。我らがPanasonicの誇るXレンズで、動画撮影にも手ブレ補正機構が効いてめちゃくちゃ便利なレンズです。しかしながらワイド端は45mmのため常用するにはちと厳しい。普段に使うことは皆無な特殊レンズでありました。ちなみにPZの名前の通りパワーズーム機構もあり、値段の割には良い出来。日本製だしね。

薄暗い博物館でどこまで写るか

このレンズ、F値がテレ端で5.6と明るくないので、全体的に薄暗い博物館内では相当な手ぶれが想定されるものの、私が所有するレンズの中では唯一の手ブレ補正機構POWER O.I.S搭載。これがどの程度効いてくれるのかも楽しみ。

単焦点レンズで当たり障りのない撮影


やってきた上野の東京国立博物館。日曜日だがそれほど混雑はしていない。半分くらいは外国人観光客でした。日本に来たらおすすめできるスポットのひとつですね。

まずは単焦点レンズ20mmのH-H020を装着して無難に撮影。カメラ初心者は単焦点レンズ1本で勝負!という言葉を信じて今まではほぼ単焦点レンズのみで撮影してきました。


半沢直樹でも有名な中央入口の階段。半沢直樹がネジを落としたとこですね。これは落ちたら痛そうなくらい高い。作りも重厚で「THE日本」。


奈良時代に作られた天王立像。カツラ材一本造りだとか。両腕が無い状態で一体何年立っている(経っている)んでしょうか…。お疲れ様ですっ!

なんでも鑑定団でも高額判定された古伊万里の大皿と壺。江戸時代18世紀。これ普段使いできない皿ですね。刺身盛りしてみたい。

象牙で造られた髑髏の置物。明治14年のもの。夜になるとカタカタと口を開閉するとかしないとか…。ナイトミュージアムの世界。

珍しいハート形の土偶。群馬県出土。紀元前2000〜1000年のもの。お茶目過ぎるこの頭。3000〜4000年前のものってことだ。

まあまあ全体像が良く撮れていて、背景もボケるし、悪くないと思います。このレンズはF値は1.7なので相当明るい。ブレもほとんどないので撮影は超簡単。
がしかし、面白みに欠けるというか、無難過ぎる。もっと攻めていきたい。

175mmのズームで撮影

さて、レンズ交換をして早速175mm(換算350mm)で撮影してみましょう。

天王立像。こんな表情してました。顔の凹凸が素晴らしい。何を見ているのか…。きっと都知事選の結果も見えていることでしょう。


日本刀のツバ。細かく掘られた絵に注目。中央からズレているのはご容赦。桜と子供と川が見える。鋳造なのか、彫りを後から入れたのか。とにかく情緒あふれる作品。


さきほどと同じ牙彫髑髏置物。歯のひとつひとつまでしっかりと造り込まれています。アップすると本物と見間違うほど精巧。技術の日本。


落花生蜘蛛牙彫根付。象牙で造られた落花生。色も見事だが、なんと割れた落花生の殻の奥には蜘蛛がいる!これもここまでズームしなければわからなかったこと。遊び心も垣間見えて楽しい。

安藤緑山の桜桃。簡単にいえば象牙で造られたさくらんぼ。この色合いが凄い。大正時代のもの。茎も象牙なんでしょうか?


吉村竜渓の柿。象牙で造られた柿。着色技術が本当に見事としか言いようがない。もはや本物ですね。


髭の一本一本まで掘られた根付。全長3cmほどの根付なのだが、作り込みがとにかくスゴイ。これはコレクションしたくなる気持ちもよく分かる。


おなじく般若とおたふくの根付。全長3cm程度のものだが、ズームするとその精巧さがより際立つ。


国宝の白糸威鎧の兜。細かい装飾が施されてます。

どうでしょうか?ここまで大きく撮ると、作品ひとつひとつの表情があるというか、作り手の意図が見えてくるような気がしました。皆、重要文化財かそれ同等なものなので、被写体としては最高。特に根付には感動です。高円宮殿下がコレクションしてしまうのもよくわかりました。

一枚一枚のシャッターにも相当な負荷が…

今回、このズームレンズで撮影したことで気付いたことは、シャッター切るにも相当な負荷が掛かるということ。脇をしっかり締めてカメラ本体を固定させ、ズーム後にピントリングでピント合わせ、静かにシャッターを切り、撮影後の一枚を液晶でブレがないか確認する。いままで明るいブレ知らずの単焦点レンズで撮影していた自分にはブレとの戦いの中での大きな気付きでありました。撮影後は疲労感があり、いままでとは違った感覚がありました。ただ前述したPOWER O.I.Sのおかげでかなりの手ブレは抑えられていたと思います。(比較対象が無いが…)LumixG6も型落ちとはいえ、薄暗い博物館でも十分な撮影能力有。

東京国立博物館内の展示物は一部を除き、撮影可能となっています。(撮影不可のものを撮影しようとするとスタッフの方が鬼の形相で飛んで来るのでご注意!)あまり時間を掛けてしまうと他の方々の邪魔になりかねないので撮影するにも配慮を持って楽しみたいところですね。
今回の訪問にて新たな博物館、美術館、そしてズームレンズの楽しみ方を教えてもらいました。また行かないとなー。

今回使ったレンズはこちら。

動画と写真のバランスで選ぶならLumixオススメ。

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