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気軽に穿けるヴィンテージジーンズ16刻印の格安リーバイスLevi’s517を買った話

古着ブームが再燃している最近ですが、久しぶりにヴィンテージジーンズを購入、それはリーバイスの517です、という話。(以下、あえてデニムとは言わずにジーパンと記述、生地としてはデニムと記述)

パット見てわかる荒々しい生地感のリーバイス517

第二次古着ブーム到来で高値推移のヴィンテージジーンズとオジサンの趣味

最近の第二次古着ブームで、ヴィンテージジーンズが高騰し、気軽に穿くにはほぼ手が出せない状況。特に大戦モデルという第二次世界大戦中の簡素化されたジーパン、ジージャンは100万超、程度が良ければ数百万の値が付き、もはや骨董品のレベル、その界隈で有名な草◯剛氏ほどでない限り、普段着として気軽に穿くことなんて出来ない。おそらく現在は金余りな世界情勢と相まって海外の投資目的の方々の影響であることが想定されるが、昔からちょっとジーパン好きな人からしたら、なんとも迷惑な話だ。とはいえ、自分も含めて実際には大戦モデルなど最初から穿こうなんて思ってなくて、せいぜい66前期モデル(~1977年程度)が良いところ。(かつて506XXを高校生の時に購入したが、生地が薄くて気を遣って着れるもんじゃないと実体験がある筆者談。)そんな第二次古着ブームとは裏腹に、最近の若者はあまりジーパンを穿かないらしい。ユニクロを代表とするファストファッションが巷に溢れ、コットンを代表とする天然素材から、ナイロンのような機能性合成繊維へ業界全体がシフトしていると聞けば、それもそうだなと納得。わざわざゴワゴワしてストレッチも効かないジーパンなんて、着心地は良くないし、全体のバランスも良くない。好き好んでジーパン穿くのは、もはや30代後半からの完全なおじさんの趣味の世界だ。

1980年8月製造と読み取る(昔はこんな白タグから製造年月なんて読まなかった)

若者のファッションの流れを考慮しつつも、第一次古着ブームを経験した40代の自分としては、普段着としてのジーパンは外すことはできないが、66前期が良いとは言ったものの、それですら程度の良い個体であれば5万、いや10万円程度する高額モデルゆえに三児の父にはおいそれと簡単に買うことはできない。そんな自分に光明の如く現れたのが、この1980年8月製造のリーバイス517、ジーパン好きならご存知のブーツカットモデル、いわゆる世界的に有名な501と違ってマイナーなモデルゆえ、全体的に相場が安い。不人気ゆえ前述のジーパン投資目的の方々のターゲットからも外れていると思われる。自身はもちろんブーツカットなど過去に一度も穿いたことはない。がしかし、この荒々しい生地感と、その出品者の安価な価格設定(笑)に購入に至ったのであった。(本来の目的、というかこれをどうするかはまた後日)

見にくいが伝説の16刻印

好きな方ならお気付きだろうが、1980年はすでにヴィンテージジーンズの定義からは外れていて、501であればレギュラー、もしくはオールドという時代であり、そもそも値段は高くない。その分、ヴィンテージ感も無く価値もない。だがしかしこの個体は、ボタン裏刻印が16なのである。(従前の写真の白タグでもくっきりと16の文字がある)16刻印とは、なぜか時代背景を無視して、その当時以前のディテールが残されたお宝級の逸品の可能性が高いため、市場でも特別評価されている。前オーナーはそれを理由にせずに、価格設定をしていただいていたので感謝。

スモールeと黒カンヌキ

個体全体の程度は良く、赤タブの欠落や、デニムに穴が開いたり、ほつれたりしているところもない良品。サイズがもう2サイズ小さかったらベストであったがここは仕方ない、ヴィンテージの世界では一期一会、同じ個体に会うことは二度とないので買うと決めたら買うのである。まったくもって自慢にはならないスモールeの赤タブと黒カンヌキが標準装備だが、この気軽さが良くて、これがビッグEだの隠しリベットとなると、扱いも変わってきて、気軽に穿けなくなってしまう。作業着がその起源となるジーパン本来の趣旨から逸脱してしまい、投資対象となるのであろう。

縦落ちとヒゲ、ジッパーは42タロン

この個体もありがたいことに、16刻印の噂通り、生地感としては66前期の雰囲気を持ち、本来の66前期の相場と比較すると格安で入手ができた。購入はフリマアプリ、一般的にはヴィンテージジーンズについては色が濃いものほど価格高騰するため、写真も加工されたりしていて、現物が到着しないと状況確認ができないというある意味ギャンブル要素が強い買い方だが、今回は見事に掘り出し物を引き当てた感じだ。最近は、難病の影響もあって体重減少が甚だしく、今回購入したサイズでは少し大きいのは否めないが、こうやって眺めているだけでも素晴らしい逸品。

デニム専用洗剤 レプリカジーンズを代表するウェアハウス社監修のナノコロイド(Denim-Wash Vintage)

誕生から40年を経過しているこの個体、まずは前オーナー以前の汚れをガシガシ落とすところからスタート。臭いジーパンでは、そのモノ自体に価値があっても、魅力半減、とりあえず評価の高いデニム専用洗剤を買ったけど、気にせず蛍光剤入りの最新の洗浄力の高い洗剤で洗います(笑)この個体を、これからどうしていくか、じっくりと眺めながら、生誕から40年分の思いに耽って考えてみることにしましょう。(結局穿けない可能性もあるというオチ笑)

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