Amazon

約四半世紀ぶりにバズリクソンズのフライトジャケットL-2Aを購入

最近はヴィンテージマイブームが再燃し学生時代に買いたかった、買えなかった、買ったけど失敗した、そんなアイテムを格安で入手してますが、今回はバズリクソンズ製のフライトジャケットのL-2Aを入手。

敬遠していたフライトジャケット

高校、大学時代に真っ盛りだったヴィンテージブームがひと回りして、最近はベルベルジンの藤原さんの紹介アイテムも参考にしながら、少しずつ買い揃えております。買うと言ってもベルベルジンでは時間的にもお金的にも買えるわけもなく、もっぱらヤフオクとメルカリ。まぁ買いたいものが基本的には本当のヴィンテージモノではなく学生当時の古着なので、むしろ好都合なのであります。このL-2Aも藤原さんがベストサイズのL-2Aを入手したという記事を見て興味が湧いた次第。フライトジャケット自体は高校生の時から浅い知識はあって、ヴィンテージモノも復刻もそれなりに見てきた?けど、実際に入手したのはほぼ初めて。正確には中学生の時の第一次MA-1ブームのMA-1以来。それには理由があって、着た時の野暮ったさがどうにも好きになれなかったから。当時からトップスはタイトに、ボトムはルーズに、というアメカジの基本スタイルが染み付いている自分には、このフライトジャケットのトップスルーズ感がどうにも様にならないように感じていた。

この着丈が短くて、アームが太いところが苦手。でも、着込んで味が出そうなところとか、スペックに拘りのあるところとか、いつかは着てみたいと思っていた逸品。ドラマ協奏曲でキムタクもL-2Bを着てて、まさに青春の思い出。ちなみにL-2Aはライトゾーン用、つまりはそれほど寒くない地域用のジャケット、なので中綿なしのライト仕様で着心地も軽い。日本で着れるのはせいぜい秋口まで。ただ今ではインナーダウンを着て寒冷地仕様にするなんてこともできる。

いまの流行は少々ルーズなトップス

今回のヴィンテージ、というか古着ブームはややルーズ、パンツもトップスもやや大きめかつ、ラギッドな雰囲気なので、フライトジャケットは意外に悪くない、今こそイケるかもしれない、とのことで早速購入してみたわけである。自分としては、さすがに年代も経っていることもあり、ヴィンテージの当時モノは購入しないようにしていて、特にフライトジャケットはリブの虫食いが甚だしいだろうし、復刻モノの作りも良いことから尚更である。このL-2Aなんて当時モノだと1950年代だろうから、今から遡ると60年以上前となり、状態の良いモノとなると何万、何十万円もかかる。ということで、わたしが狙うのは、25年くらい前までに復刻された国産品となり、そのおかげで品質も良くて、かなりお安い。

修理は必要だが格安のL-2A

今回入手したのは、バズリクソンズ製のL-2A、サイズは40。エアフォースブルーと言われるこの色は、いわゆるネイビーなので、比較的どんなパンツにも合わせやすい。L-2Aの後に採用されることになるセージグリーンのL-2Bとも迷ったが、パンツがグリーンのミリタリー系だと、上下で終戦記念日に靖国神社に参拝するガチな人扱いされてしまうので、とりあえずの1着目は無難な色にしたってのもある。ベルベルジンの藤原さんは、体格的には似ていると思われる(177cmの75kg)がサイズは44だそうで、もっと大きめを買うべきか少し迷ったが結果、ラージサイズの40を購入してみた。

高校生の時にはタイトに38とか着ていただろうけど、さすがに今はそのサイズ感では厳しいし、着丈の長さ問題もあり、このL-2Aに関しては40がジャストで正解かな?ヴィンテージと復刻とサイズ感はまったく同じじゃなくて、おそらく復刻モノはさすがに今の実寸サイズ表記に合わせていると推測。

やはり当初の想定どおり、アームホールはぶっとくて野暮ったさがあるが、むしろ、ここがスリムになると現代風アレンジとなって数年前から流行った感じになって面白くない。ここは敢えて野暮ったさが大事なのである。着丈は思いの外それほど短くなかった。メーカーは安定のバズリクソンズ。バズリクソンズは東洋エンタープライズの一ブランドで、高校時代からお世話になっているので、その品質については申し分無し。当時のミリタリー復刻といえばリアルマッコイズが品質、価格共に最高峰で、次いでバズリクソンズやフェローズが定番でしたね。バズリクソンズのチノパンなんて何本も買った記憶があるけど、何故だか1本も手元には残っていない…。その後リアルマッコイズは破産申請して、今は昔とは違った経営をしてるはず。アパレル業界も栄枯盛衰です。

タグにはBR11302の文字。調べてみるとそれほど古くはなく2010年製のようだ。以下は商品ページより引用。

■商品番号:BR11302■カラー:エアフォースブルー(01)■サイズ:36(S)、38(M)、40(L)、42(XL)■価格:35,000円 (税込:36,750円) ちなみに新品時のサイズは、L(40) 肩幅48cm、身幅59cm、着丈63cm、袖丈61cmバズリクソンズL-2A のご紹介です。生産国は日本です。朝鮮戦争の最中、1950年代初期にタイプL-2 Spec.MIL-J-5391の改良モデルとして採用されたのがタイプL-2A Spec.MIL-J-5391Aです。USAAF(米陸軍航空隊)からUSAF(米空軍)に独立し、そのUSAFのシンボルカラーであるエアフォースブルーを採用しているのが特徴です。このジャケットの開発にあたって1950年に”AML”(航空医学研究所)は多くのサンプルを作りテストを重ね、その中には表素材がナイロンではなくウールギャバジンのものまでありました。しかし正式採用となったのはタイプL-2と同様にナイロン製が採用されました。 アウターシェルには、36本の長繊維を、1本のナイロン糸にした1/3綾織のヘビーナイロンツイル採用しています。1/3は経糸に対して緯糸が3本分浮いて1本沈むという繰り返しによって綾目が斜めにずれて現れることをさしています。また、フロントファスナーは5号サイズのもので、美しいフォルムのスライダーを持つ、クラウン社製スプリング・カムロック式ジッパー。モノトーンのエアフォースマークのステンシルが特徴的です。 ■マテリアル:1/3ヘビーナイロンツイル■カラー:エアフォースブルー■ライニング:ウール50%、ナイロン50%ダブルフェイス■フロントファスナー:クラウン社製スプリングカムロック式■スナップボタン:MIL規格ブラス製■ラベル:B.Rickson & Sons, inc.ネーム

肩のステンシルも白抜きで、更に擦れて派手な感じでないのがむしろ良い。白抜きでないタイプもありながら、なぜこのタイプが白抜きなのかは今のところ不明。単に参考にした元のモデルがそうだったからかな。

リブの状態も非常に良くて、あまり着た感触が無いくらい状態良好。ここが虫食いになると見窄らしい。この個体はほとんど着られてないので、生地にヤレ感がほとんどない。このブルーのナイロン、アウターシェルは雨に打たれたり日焼けすると褪色して紫色になると思われる。何年かかるかわからないけど、着込んで自分のモノにする感覚ってが大事です。

修理が必要な箇所はフロントジッパー

このL-2Aは、中古とは言え信じられないくらいの値段(上記定価の1/10くらい笑)で入手したが、修理必要箇所は、ジャケットとして致命的なフロントのジッパー、そりゃ安いはずだ。だがしかしバズリクソンズのフライトジャケットは東洋エンタープライズのリペアサービスってのがあって、修理に出すと8,000円ほど掛かるが、これで新品同様に蘇る。まぁしばらくはフロントジッパー閉めずに着てみようかなと。リブ交換も8,000円から交換可能(※)、そう考えるとむしろ下手なヴィンテージで修理できないより、修理が出来て、末長く、それこそ一生モノとして着ていけるかもしれないこのチョイスは良かったはずだ。高校生の時から思い続けたフライトジャケットのL-2A、どんな感じで経年変化していくのか、今からとても楽しみである。
※バズリクソンズHPにも修理は購入したショップでしか受付不可との記載有…なかなかバズリクソンズでの修理も難しいという話があります

と書いてて、男ってのは、つくづく好きなものが変わらないんだなぁと。女性で中学高校時代の格好を追いかけてる人なんて聞いたことない笑。不思議な生き物です。

追記
L-2Aをよく調べてみると、人気があるのがSUPERIOR TOGS CORP社の実名復刻モノ。リブの色がグリーンになっている。オリジナルで実際に着込んだり日焼けによって色褪せてグリーンになったのか、はたまた最初からグリーンのリブを着けたのかはわからないが、よく見るネイビーのL-2Aとは、明らかに違う。機会があればまた入手してみたい逸品です。

スポンサーリンク
336×280
336×280

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
336×280