年末になると携帯業界が騒つくのは毎年の恒例で、2021年の今年もなんだかワイワイしてますが、今回は最新機種のiPhone13 mini(128GB)を契約してきました。最新機種使うなんて人生初です。

もはや過去の契約形態とは違う、携帯キャリアとの今後の付き合い方
今回の契約は、端末代から各種割引をして残った残債を2年後に支払う、もしくは端末を返却する、の二択となるもの。auではこれを2021年9月17日から「スマホトクするプログラム」という言い方で展開。この1円というのはそのプラン活用した場合の例を表しているので、端末が1円で買えるわけではない。

車で言う残価設定のような感じで、ほとんどの方なら、このプランはお得では無い、と考えるだろうし自分も疑いの目をむけていた。結局は自分のものにならない、2年後返却が必要、つまりはレンタルしてるようなモノ。隣ではちょっと携帯に詳しそうな方が「これならアップルストアでsimフリーのiPhone買って、楽天モバイルがお得だな。」と語る。
そんなイメージを抱いていた最中、人の良さそうな女性の中国の店員さんと思われる方に、このプランの説明を受けてみたところ、ちょっと考え方が変わってしまった。それがどんな話だったかというと…
①2年後に返却するプログラムがお得、②iPhone12 miniなら13miniがよい、③2年使ったらバッテリーも消耗して新しいのを買い換える、④一括購入はしない、という話。日本人にはなかなか理解してもらえないという。自分はこれを聞いて、特に③で納得、2年も使うと新しい端末が欲しくなるころ。現在メインで使っていたiPhoneSEの第二世代は試用期間1年半で、先日バッテリー消耗がひどく、5,940円掛けて交換したばかりだ。昔に比べると利用期間も延びて、使えないことはないけど、2年後には新しくしてもいいかなと思う頃だろう。大きな持ち出しもなくちょっとの手数料で済むのも魅力。

スマートフォンは「所有する」から「使用する」時代へ
日本人は昔から「ものを大切にする」文化が根付いていて、特に電子端末の取り扱いには世界一レベル。でも残酷なアメリカンは、いくらモノ自体を大事に使っていても、中身(OS)を強制的にアップグレードしていって、時間の経過とともに機器を陳腐化させてくる。そこに慣れていない日本の高齢者は、「こんなに綺麗に使っているのに、なぜ新しいのに買い換えなければいけないの?」と思うだろうし、そう思うのは当然だ。
過去にパソコンも同じ流れを辿ってきた気がするが、現在のパソコンの使い方は、データやアプリにアクセスできればよくて、それがWindowsだろうがMacだろうが関係なし。大事なのはサービスであって、パソコン端末ではない。もちろん動画や画像編集とか、ローカルで作業するものについては例外としても、ほとんどの人は、エクセルとかワードとかブログとかYoutubeくらいで端末がなんであれ、関係無し。会社でシンクライアントが普及していれば、この考え方はさらに納得できるのではないかなと。
つまりそれは、パソコンと同じ機能を持つスマートフォンにも同じことが言えて、もはや「所有する」ことから「使用する」だけでよいと。その考え方が納得できると、2年間使用して端末返却する、この「スマホトクするプログラム」の残価設定プランは、自分にとってはお得にしか思えなくなってきたし、しかもその2年間の利用料はiPhone最新機種が使えて、驚きの1円である。
auの月々の支払いはどうなるのか??
結局、端末代が1円でできたとしても、維持費が高ければそこで回収される、というのが今までの流れだが、今回登場していただく救世主はpovo2.0、データトッピングと言われる好きなプランを組み合わせるが、最低維持費はなんとゼロ円!?
auの契約はピタットプラン5Gの1GBで3,465円(税込)/月、落とし穴はデータ超過すると、次の3GBや7GBのプランに無条件移行してしまう点だ。とりあえず近く、povo2.0には切り替えようと思っている。
2年後は端末返却、破損には気をつけよう
厳密に言うと、端末は借りているわけではなくて2年経過したら、残価を払うか、返却するかを選択できる。残価を支払えば、引き続き使うこともできる。割賦ではあるが年利0%だしそれも悪くない。返却のことを考えるとなるべくキレイに使っておきたい。
ちなみに返却は以下のように記載…
- 本プログラムでご購入された機種を12カ月以上ご利用後、当社が回収すること
- 機種の回収は店頭または郵送において行います。回収は一部店舗ではお取り扱いできない場合があります。
- ◎次の場合(一例)、特典利用の際に、故障時利用料が必要です。対象機種の回収時点における分割支払金残額が故障時利用料以下である時は本プログラム特典のご利用はできません。
お支払いが必要な例として
- 電話機本体や液晶に破損や割れがある
- 電源が入らない
- 充電ができない
- メーカー指定箇所の水濡れシールに水濡れ反応がある など

その場合には、22,000円(不課税)の支払いが必要。前回iPhoneSEの第二世代購入時はApple Care+に加入したが結局使うことなく終わったので今回はスルー、もっと安いスマートフォン保険は検討してみたいと思う。
2年後のスマートフォン事情なんて誰もわからん
2年後の今頃はまた新しい端末を見ている頃だろう。日進月歩のスマートフォン事情なんて誰もわからなくて、今できる最良のことを、やっておく、という確実性に賭けること。iPhone13 miniは片手で持てて、カメラ性能高くて、ディスプレイもキレイ。これが2年1円で使えるなら悪くないですよー。