無事に目的地へたどり着いた前編でしたが、そこで声をかけてきた兄さんに自分の観光プランを勝手にたてられました。さぁ早く乗れと言い残しトゥクトゥクで出発。さてどうなることやら…。(たたみかけるように急かす詐欺チーム)
トゥクトゥクと記念撮影(騙されたとも思っていない馬鹿丸出しの日本人ですね…)
怪しげな観光ツアーに出発…
早速トゥクトゥクに乗ります。原付バイクのエンジン音がけたたましい。運転手の兄さんは36歳、名前は教えてもらいましたが覚えられない笑。
港へ向かって船に乗るらしいという情報のもと、10分くらい走りました。トゥクトゥクに乗れたのがちょっと嬉しく感じます。
すると到着したのは、なんとも言えない雰囲気の港。密輸船が出発してそうな雰囲気のあまりよろしくない場所でした。
エンジンを切られて出てきたのは、大柄な男性。日本人か?と聞かれてYesと答えたのち、運航ルートを軽く説明され、1500バーツの要求。高い!と言ってもトゥクトゥクチャーターして1人だぜ、1500バーツだと言います。この時点で嫌なら帰れば良いだけでしたが、船に乗ってみるのも悪くないかと思い、支払いました。(1500バーツはおよそ4500円)
写真中央がその大柄な兄さん。船は観光用に作られたものでした。それよりも気になったのが、波が高い。ユラユラ揺れてこれ大丈夫か?!という程。とりあえず支払ってしまったものは還らないだろうから、乗り込みます。つーか、デカイ。これ1人で乗るの???
通常は複数人で乗るタイプの船でしょう。10名前後は余裕で乗れそうなこの船に私1人、なんとも贅沢です。(というか騙されているのに幸せな考え方だ)
川の水は相変わらず汚い。臭いはそれ程でもないけど、緑がかっています。
救命胴衣が…
救命胴衣が掛けてありますが、着ることはありませんでした。
全行程25分程度、多くの民家を通り過ぎましたが、今にも倒壊しそうな建物に皆さん住んでいて、大丈夫かなと思うばかりでした。それと比較して日本はしっかりしてますね。
水上マーケットと言われるおじさんが途中やってきました。お土産だといい、扇子や象の木彫り、飲み物などを売りつけにきました。すべて無視!しようかと思いましたが、船頭さんにビールを100バーツで買って差し入れました。振り返るとお互いにニヤリしていましたので、完全にグル認定。
25分くらいで船着場に到着し、さきほどのトゥクトゥクへ。トゥクトゥク兄さんにトイレへ行きたいと伝えて、連れて行ってもらいました。おそらく警察か何かの公共施設ですね。
旅行客にはこのあたりのポイントはわからないので助かりました。
スーツ屋好きなトゥクトゥク兄さん
このトゥクトゥク兄さん、あとからわかりましたが、最初に声をかけてきた兄さんと完全にグルです。
最初の兄さんの書き込みにもあったように、船の次はテイラーでした。こんなところへきてスーツを作る?よくわからない展開でしたが、タイの生地は結構良いらしくてそれが安いとのこと。仕方ないので入店しましたが、どこのどいつかわからんやつにスーツをオーダーする気にもなれず、5分で店を後にします。どんなに生地が良くてもスーツってのはそれだけじゃなくてまずはサイジングだろっ!と叱り飛ばしたい。
スーツ屋が終わると宝石屋へ。「タイ国免税宝石センター」の文字が逆に怪し過ぎ。(この時点で日本人向けだというのがよくわかりますね)見るだけよとトゥクトゥク兄さんに伝えて中へ。日本語の上手な草刈民代風なおばちゃんが相手をしてくれます。この建物、2階建てですが中が相当広い。もともとはデパートかなにかだと推測されます。宝石から革製品、ブランドバッグなどなど、あるわあるわ。最後は泣き落としにあい、ブックマークだけ400円で購入(それでも高いが)。
宝石屋を後にすると、トゥクトゥク兄さんから頼むからスーツ屋へ行かせてくれと懇願されます。でも私はスーツを作りに来たわけではないし、スーツはすでに持っているし、先日作ったと伝えました。すると日本語で書かれたパウチされたメッセージが…。「15分店内を見てくれたらガソリン無料券がもらえます。お願いします。」この泣き落とし作戦…何も言えねえ。
もう笑えます。また入店し、買う気もしないスーツのカタログを見て席を立つ。さすがに慣れてきました笑。昼間だからか怖い思いもなくて良かったです。
おかげで市内をトゥクトゥクで移動しまくり、もうトゥクトゥクも飽きてきました。全部で4店、ガソリン代も稼がしてあげたので、トゥクトゥク兄さんにも貢献したしもうお腹いっぱい。
フルーツを売っている屋台も多く、食べてみたいと思ってトゥクトゥク兄さんに言っても軽く無視…笑。お金にならない事にはてんで興味が無いトゥクトゥク兄さんでした。ワットポーの外で売られていました。20バーツなので60円くらい。これは甘くてかなり美味しい。
ん?よく考えたら、来たいのはワットポーではなく、ワットプラケオだったような…。まぁいいや、ということでワットポーへ。
普通にやってるし。観光詐欺の「休みだから」って作戦、多いようですね。
このスケールの大きさには驚きました。何で出来てるのかわからないですが、かなりでかい。
多くの建造物を見て、外へ。タイは仏教国であることを再認識しました。
バナナアイスで、外の緑部分はゼリーのようなものです。街中で良く売られていました。40円くらい。暑過ぎてアイス食べないとやってられません。
次の目的地、旅人の聖地といえばカオサンロードへ向かって歩いていると、途中レストランが。薄暗い感じでしたが、暑さに耐えきれず、もはや屋台でご飯は食べられませんでした。恐る恐る中へ。
中はなんとカラオケ付きのレストランでした。お客は3組。やや涼しいくらい。
とりあえず、定番のタイ料理は食べておこうということでガパオのようなものを写真で指差し注文。
数分で出てきましたが、あまり辛くない味付け。ウェイトレスさんがスパイシー?orNotスパイシー?と聞いてきたのでスパイシーと答えたはずなんですが…。
安定の空芯菜炒め、これは美味い。日本で食べるのとそんなに変わらない。
日本贔屓のおじさんの横に座ったので、仲良くなりました。クルマは日本製の品質がトップだとか、ギターはどこだとか、いろいろと話しました。
一緒に『キタサカバ』を熱唱。日本で有名な歌の1位が北酒場、2位が谷村新司の昴らしい。北酒場を歌ったら、場内盛り上がりまして、まさかタイでカラオケするとは思いませんでした。
レストランを後にして、カオサンロードへ向かいます。レストランから歩いてすぐのところにありました。
カオサンロードに限らず、この搾りたてジュースはいろんな屋台で売っていました。これで20バーツ、60円くらい。甘くて美味しい。
バックパッカーが必ず寄るといわれるカオサンロード、欧米人が多く、Tシャツやサンダルが数多く売られていました。スターバックスやケンタッキーフライドチキンなどのショップもありましたが、素通り…。夜来るとまた違った雰囲気かと。もう暑くて見る気なしモードへ。
カオサンロードといえばディカプリオのザ・ビーチでしょう。残念ながら蛇の生き血を飲むことはありませんでしたけど…。
駅まではまたトゥクトゥクへ。ピンクのハチマキしたオカマおじさんが運転手。100バーツで最寄り駅まで交渉しました。最初は140バーツだと言っていましたが、交渉の末100バーツへ。でも後日乗ったタクシーの料金からすると、60バーツくらいが妥当なので、トゥクトゥクならさらに安く50バーツ以下で良かったと後悔。相場観が無いとよくわからない世界です。
駅の近くのスターバックスへ。暑くて休憩しながらでないと、体力消耗が激しいです。緑茶とアズキのジャパニーズスタイルを注文。
台湾のスターバックスも同じ値段設定でした。180バーツですから540円くらい。
スターバックスは世界どこへ行っても同じ風景ですね。店内には学生が多く勉強していました。価格設定が高いので多少裕福な方々だと推測されます。
結果として…
いま考えれば上手くやられましたが、これだけのことがタイ素人の私に1日で出来て良かったとも言えます。特にスーツ屋巡りはNOを言えば何も買う必要は無いですし、それによってトゥクトゥクが無料になります。バンコクの市内を無料でトゥクトゥクに乗れるので、騙されてみるのも面白いかも。なにより観光詐欺に対して免疫力がつきますよ。
この日は外出禁止令とのことで、終電が早く終わってしまい、まさかの電車では帰れず…。
いろんなことありましたが、タイでの有名な乗り物、船、トゥクトゥク、バイク、電車に乗ることができました。(バスはレベルが高くてちょっと無理そうですが…。)バイクも渋滞しているクルマをスルスルと抜けて行き、スリルがあって面白い。最後に20バーツで交渉のしたはずのバイク兄さんから、60バーツだと言われてズッコケました(゚∀゚)アヒャ